「なぜかいつも曲がってしまう…」
「売っているキュウリみたいにまっすぐ育たない…」
「きれいな形に育てたい…」
こんな悩み、あなたも感じたことはありませんか?
家庭菜園でのキュウリ栽培では、曲がった実がつくことがよくある課題です。
じつは、この「曲がりキュウリ」には明確な原因があり、適切な対策で改善できるのです。
この記事では、キュウリが曲がるおもな原因と、まっすぐ育てるための育て方、とくに収穫前の工夫についてご紹介します。
すこしの手間と知識で、見た目も美しいキュウリを育ててみませんか?
なぜ?キュウリが曲がる主な原因5選
キュウリが曲がる原因はさまざまです。
まずは自分のキュウリがどの原因に当てはまるか、確認してみましょう。
原因1:水と栄養のバランスが悪い
キュウリの形は、水分と栄養のバランスに大きく影響されます。
水が足りないと、実の成長がうまくいかず曲がりやすくなります。
逆に水が多すぎると、根の働きが弱まり、栄養を吸い上げにくくなります。
また、栄養面では、カリウムという栄養が足りなかったり、窒素が多すぎたりすると形が悪くなります。
カリウムは果実を大きくする大切な栄養素なので、不足すると形が整いません。
原因2:日当たりが足りない
キュウリは太陽の光をたくさん必要とする野菜です。
日当たりが悪いと、光合成が十分にできず、実の成長にムラが出ます。
また、葉が茂りすぎて実に光が当たらないこともよくあります。
片側だけ日が当たると、その反対側の成長が遅れて曲がることもあります。
原因3:花粉がうまくつかない
キュウリの形は、花粉のつき方にも左右されます。
花粉が一部だけについたり、つき方にムラがあると、種子のでき方も不均一になり、実が偏って成長します。
ミツバチなどの虫が少ない環境では、花粉がうまくつかないことがあります。
原因4:何かに触れている
キュウリの実が葉や茎、支柱、ネットなどに触れていると、その部分の成長が妨げられます。
結果として、触れていない側だけが成長し、曲がってしまうのです。
スペースが足りなかったり、つるを誘導する作業が足りなかったりすると、このような問題が起きやすくなります。
原因5:暑さなどのストレス
暑さや乾燥などの環境からのストレスも、実の形に影響します。
ストレスを受けた株は成長のバランスを崩し、実が曲がりやすくなります。
また、種類によっても曲がりやすさには違いがあり、まっすぐ育ちやすい種類を選ぶことも対策のひとつです。
【重要】収穫前にできる!まっすぐ仕上げる3つの工夫
収穫が近づいたキュウリには、最後のひと工夫が効果的です。
以下の3つの工夫で、まっすぐな実の収穫率を高めましょう。
工夫1:こまめな見回りで邪魔なものを取り除く
収穫前のキュウリは成長が早いため、毎日の見回りが大切です。
実が葉や茎、ネットなどに触れていないか、よく確認します。
もし触れている部分があれば、すぐに調整しましょう。
邪魔なものを早めに見つけて取り除くことで、曲がりを未然に防げます。
見回り時のチェックポイント:
- 実が葉や茎に触れていないか
- 支柱やネットにこすれていないか
- 他の実とぶつかっていないか
- 地面や敷き物に触れていないか
- 風で揺れた時に何かに当たらないか
工夫2:適切な時期に収穫する
キュウリは大きくなりすぎると曲がりやすくなります。
それぞれの種類に合った大きさで収穫することが大切です。
一般的には、長さ15~20cmくらいが収穫の目安となります。
早めに収穫するのも曲がり防止に効果的で、味も良いとされています。
収穫が遅れないよう、定期的に確認する習慣をつけましょう。
工夫3:栄養状態を確認する
収穫期が近づくと、株の栄養状態が変わることがあります。
葉の色や株の様子を観察し、必要に応じて液体肥料などで調整しましょう。
葉の周りが黄色くなっていたら、カリウムが足りない印です。その場合はカリウムが入った液体肥料が効果的です。
ただし、肥料を与えすぎると逆効果となるため、注意が必要です。
栄養素 | 足りないときの特徴 | 対応方法 |
---|---|---|
カリウム | 葉の縁が黄色くなる | カリウム入り液体肥料を追加 |
窒素 | 全体的に葉が黄色く小さい | 薄めの液体肥料で補給 |
リン | 茎が紫色っぽくなる | リン入り肥料の追加 |

まとめ
キュウリが曲がる原因は、水と栄養のバランス、日当たり不足、花粉のつき方、何かに触れている、暑さなどのストレスなど、さまざまです。
まずは観察して原因を特定し、収穫前のひと工夫で改善を目指しましょう。
とくに収穫前のこまめな見回り、適切な時期の収穫、栄養状態の確認が大切です。
あきらめずに挑戦して、美味しくてきれいなキュウリを育ててみませんか?
地域の気候に合わせた工夫を取り入れて、今年の家庭菜園を成功させましょう。