カボチャやキュウリの葉が穴だらけ?ウリハムシ対策5選

穴だらけの葉 今日から対策

「キュウリの葉に、いつの間にか丸い穴がたくさん…」
「こんな無残な姿になるなんて!」
「まるでレースのように穴だらけに…」

このような経験をされたことはありませんか?

家庭菜園でウリ科野菜を育てていると、ある日突然、葉っぱが穴だらけになっていることがあります。

じつは、その犯人はウリハムシという小さな甲虫かもしれません。

この記事では、ウリハムシの正体と効果的な対策方法、被害を最小限に抑えるテクニックをご紹介します。

カボチャ、キュウリ、スイカ、メロンなどのウリ科野菜を育てているなら、必見の内容です。

今日からできる対策を取り入れて、元気なウリ科野菜を育ててみませんか?

オレンジ色の憎いヤツ!「ウリハムシ」の正体と生態

ウリハムシは、オレンジ色や黄褐色の体が特徴的な小さな甲虫です。

大きさは約7mm程度で、活動時期は春から秋にかけて、とくに暖かくなる5月頃から活発に活動を始めます。

ウリハムシの見分け方

  • オレンジ色や黄褐色の小さな体
  • 大きさは約7mm程度
  • 一部の種類は黒い斑点がある
  • 動くと素早く逃げる
  • ウリ科野菜の葉の上や下にいることが多い

ウリハムシの成虫は冬の間、土の中や雑草の周りなどで冬を越し、春になると活動を開始してウリ科の野菜の株元に卵を産み付けます。

幼虫は土の中で暮らし、おもに植物の根を食べて成長します。

一方、成虫はウリ科植物の葉を好んで食べます。

一匹見つけたときには、すでに何匹もいると思ったほうがいいんです。

要注意!ウリハムシが引き起こす深刻な被害

ウリハムシ成虫による目立つ被害は、葉に開けられる丸い穴です。

特徴的なのは、丸く葉を食べ進む食べ跡で、被害が進むとレース状の葉になることもあります。

また、花や若い実も食べるため、受粉がうまくいかなくなったり、形の悪い実ができたりします。

葉が食べられると、栄養を作る力が弱まり、株全体の成長が悪くなります。

ウリハムシ被害のサイン

  • 葉に丸い穴があく
  • 葉がレース状になる
  • 花や若い実にも食べられた跡がある
  • 株の成長が悪くなる
  • 実の形が悪くなる

もう悩まない!今日からできるウリハムシ対策5選

ウリハムシの被害に悩まされないよう、効果的な対策方法を5つご紹介します。

対策1:物理的に防ぐ!「防虫ネット・あんどん」

もっとも確実な予防策は、防虫ネットや寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる薄い布で物理的にウリハムシを寄せ付けないことです。

防虫ネット設置のポイント

  • 目の細かいネットを選ぶ
  • 隙間なく覆う
  • 支柱を使って植物とネットが触れないようにする
  • 風で飛ばないよう、端をしっかり固定する

対策2:キラキラパワーで寄せ付けない!「光の反射利用」

ウリハムシは光の反射を嫌う性質があります。

銀色のマルチシートを畝全体に敷いたり、アルミホイルや反射テープを株元や支柱に巻き付けることで、ウリハムシの侵入を抑えられます。

材料が身近なものなので、手軽に試せるのが大きなメリットです。

対策3:捕まえて数を減らす!「粘着シート・トラップ」

黄色い粘着シートは、ウリハムシを効果的に捕まえられるアイテムです。

ウリハムシは黄色い色に引き寄せられる性質があるため、黄色い粘着シートを設置すると、自ら寄ってきて捕まります。

黄色いペットボトルに粘着剤を塗った手作りトラップも効果的です。

粘着シートは虫が捕まったままでは効果が薄れるので、定期的に取り替えましょう。

対策4:自然の力を借りる!「一緒に植える草や忌避効果のある素材」

ネギ類やマリーゴールドなどは、その香りでウリハムシを寄せ付けにくくする効果があります。

ウリ科野菜の周囲にこれらの植物を植えると、ウリハムシ被害を減らせる可能性があります。

また、木酢液や竹酢液には虫を避ける効果があるとされています。

水で薄めて葉に吹きかけると、独特の匂いでウリハムシを遠ざけることができます。

ウリハムシを寄せ付けにくくする植物

  • ネギ類(ネギ、ニラ、ニンニクなど)
  • マリーゴールド
  • バジル

対策5:見つけたら即!地道に「手で捕まえる」

もっともシンプルで直接的な駆除方法は、手で捕まえて駆除することです。

ウリハムシは朝方の動きが鈍い時間帯を狙うと、比較的捕まえやすくなります。

捕まえる際のコツは、下に容器を構えてから素早く捕まえることです。

驚くと落下する習性があるため、落ちた先に容器があると効率的に捕まえられます。

対策方法メリット手間・コスト効果持続期間
防虫ネット確実に防げるやや高い長期(シーズン通し)
反射光利用材料が身近で手軽低い中期(1〜2か月)
粘着シート効果が目に見えるやや低い短期(1〜2週間で交換)
コンパニオンプランツ自然な方法中程度長期(シーズン通し)
手捕り道具不要ですぐできる高い(労力)即効性あり(継続必要)

ウリハムシを増やさないための予防策と畑の管理

対策とあわせて、予防的な畑の管理も重要です。

早期発見・早期対策が非常に重要です。

日頃から葉の裏側もこまめに確認して、被害の兆候を見逃さないようにしましょう。

畑の環境づくりも大切なポイントです。

雑草はウリハムシの隠れ家や食べ物になるため、こまめに取り除きましょう。

また、風通しを良くすることで、ウリハムシの活動を抑える効果も期待できます。

ウリ科野菜を同じ場所で続けて育てることも避けたほうが良いでしょう。

同じ場所で連続してウリ科野菜を栽培すると、土の中の幼虫や冬を越した成虫の数が増えます。

畑の管理ポイント

  • 定期的に葉の裏側もチェックする
  • 雑草をこまめに取り除く
  • 風通しを良くする
  • 同じ場所で連続してウリ科野菜を育てない
  • 株の健康を維持する(適切な水やり、肥料)

まとめ

ウリハムシはウリ科野菜の大敵ですが、適切な対策を行えば被害を最小限に抑えることができます。

この記事でご紹介した5つの対策をまとめます:

  • 防虫ネットやあんどんで物理的に防ぐ
  • 光の反射を利用してウリハムシを寄せ付けない
  • 粘着シートやトラップで効率的に捕まえる
  • 一緒に植える草や忌避効果のある素材で自然の力を借りる
  • 手で捕まえて地道に数を減らす

これらの対策を組み合わせることで、さらに効果を高めることができます。

自分の畑の状況に合わせて、できることから始めてみてください。

根気強く対策を続けることが、美味しいウリ科野菜の収穫への近道です。

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